taisei dx

project

ロボットによる現場巡視

関連タグ:

建築

生産プロセス

リモート技術

IoT

ロボットによる現場巡視

目次

作業をロボットに任せて、本来業務に集中できる未来

ロボットが、人に代わって現場巡視に歩き回る。それによって、現場監督は本来の業務である施工品質の向上に集中できる──大成建設が目指しているのは、そんな建設現場。いずれ夜間の無人施工も可能になる未来が実現するかもしれません。夢物語で終わらせず、“使えるシステム”にこだわるところが大成建設らしさです。

現場巡視:作業計画や作業手順、ミーティングでの指示などに沿って作業が現場で行われているかを確認する業務。現場監督、職長や安全衛生責任者などが日々行う。

時間や場所にとらわれず、巡視業務の遂行が可能に

建設業界では、働き手の減少や高齢化による労働力不足、長時間労働環境の改善が課題となっているのが現状です。ロボットなど最先端のICTの活用によって生産性の向上を図り、働き方改革を推進することが、業界全体の急務となっています。これらの状況を踏まえ、大成建設は現場巡視業務をロボットにより効率化する取り組みを開始しています。
遠隔巡視システム「T-iRemote Inspection」では、建設現場における品質や安全の確認などを、遠隔で行うことが可能です。本システムは、遠隔操作やカメラ、双方向の会話機能などの複数の機能を有しています。これを、安価でコンパクトながら優れた運動性能を備えたロボットに搭載することで、現場内での検査や安全確認などの巡視を行うことができるようになりました。

デバイスの操作に不可欠なネットワーク環境を構築

「T-iRemote Inspection」を十分に活用するには、インターネットへの接続が欠かせません。インターネット環境があれば、ロボットが安全に歩行しながら、現場内の映像記録・定点写真撮影・工程進捗確認を行うなど、遠隔巡視による現場管理へのさらなる活用を図ることができます。
いまや建設現場にはロボットをはじめ、カメラ、スマホ、タブレットなど多様なデバイスが持ち込まれています。これらはインターネットに接続されてこそ真価を発揮するため、携帯電話回線が不安定な高層階や地下階ではWi-Fi環境が不可欠。そこで、現場内を網羅するメッシュWi-Fi環境を構築するのが「T-BasisX®」です。

建設現場をデータの宝庫に変える

「T-BasisX®」によりメッシュWi-Fiなど場内無線通信環境が構築されると、温度や湿度、CO2排出量、振動、騒音など現場のあらゆるデータを収集・蓄積・分析することができます。作業員のウェアラブル端末と連動すれば、寝不足や体調不良の発見、熱中症予防など体調管理に役立てられます。着工から竣工までのあらゆるデータの収集・分析が可能になれば、現場は大きく変わるでしょう。
データを基に代行可能な業務は遠く離れた本社集約部署や外注・RPA等が担い、現場は煩雑な定型業務などから解放され、生産性は大きく向上します。「T-iRemote Inspection」と一緒に活用することで、現場作業員が帰宅した夜間でもロボットが引き続き作業を進めることも可能になるかもしれません。建設現場における“夢”をかなえる、これからの時代に必須の基盤と言えるでしょう。

next contents

次のコンテンツはこちら

contact

お問い合わせ

⼤成建設のDXに関するお問い合わせは、メールで承っております。

大成建設株式会社
社長室 DX戦略部

taiseidx@pub.taisei.co.jp